ー事例紹介ー
ー事例紹介ー
1. お客様の課題
・ 測定機器の安定稼働のため、機器とPCを更新。一方で機器に対応するプログラム言語を用い、制御プログラムの開発が必要
・ プログラム開発中、想定していた動作仕様では測定機器を損傷する可能性が見つかり、仕様の再構築が必要
2. 課題解決の成果
・機器に対応した制御プログラム開発を実行。
また、運用を考慮した仕様の変更に柔軟に対応し、機器の損傷リスク回避とユーザビリティーを向上
3. ご支援内容
・測定機器制御のためのプログラム開発支援(LabVIEW開発)
お客様:化学工業(フィルム・シート製品) ※画像はイメージです
事例インタビュー部門:研究開発
測定機器の故障リスクを抱えながら、時間の掛かる測定作業を続けていた
私の部門では、フィルム・シート製品の研究開発をしています。研究開発の中で光の反射特性をカメラで撮影・測定する作業がありますが、測定機器(カメラ・カメラを乗せるためのステージ台)や、測定機器を制御するプログラム内蔵PCのOSが古く(Microsoft Windows 95)、これまで、故障により突然使えなくなるリスクを抱えたまま、時間の掛かる測定作業を続けていました。
今回、リスク回避のために測定機器とPCを更新することにしました。しかしながら、測定時の要求仕様を満たすために選定したカメラ・ステージは、これまで使用していたプログラム言語に対応していないため、対応するプログラム言語(LabVIEW)での開発が必要になりました。自社部門では開発が難しいと判断し、今回、LabVIEWでカメラ・ステージを制御するプログラム開発してくれるメーカーを新たに見つけることになりました。
そこで、社内の他部署からの紹介やWeb検索にて、プログラム開発を実施可能なメーカーを探すことになり、今回Web情報から御社と出会うことが出来ました。最終的に御社含め5社で相見積りを実施し、費用面や開発仕様、納期などを総合的に検討した結果、御社で発注することに決めました。見積りの依頼を通じて、色々とやり取りをした中で信頼感を高めていけたことも選定理由の1つです。
・開発中は弊社の動作仕様とは異なる課題を抽出し、柔軟な開発対応をしてくれた
・測定作業ができないリスクがなくなり、作業時間の短縮と属人化を解消できた
御社にPCや測定機器一式を貸し出し、実際にプログラム開発を実施してもらいました。
開発中には、ステージの原点復帰時の動作仕様が弊社想定とは異なることを指摘いただきました。基の要求仕様内容では、原点復帰時に測定機器を損傷する可能性があるため、両社で対策案を検討の上で、仕様を変更することにしました。仕様上起こり得る動作を検証の中で問題点を見つけて指摘いただいたこと、仕様変更にも柔軟に対応して開発いただいたことに感謝しています。
これまで、作業が止まるリスクを抱えながら作業していましたが、現在では、不安なく測定機器を使用できる為、安心して作業ができるようになりました。
またこれまでは、PCのOS自体が古く、立ち上げる為に20分以上要していましたが、その時間がなくなったことで測定時間を半減することができ、生産性の向上につながっています。
さらに、これまでは測定機器の立ち上げから設定作業は複雑だったため、対応できる作業者は限られていましたが、測定作業の属人化を解消できたことも良かった点です。
測定作業の更なる精度向上を目指す
今回は御社に開発してもらったソフトウェアだけではなく、カメラやステージも更新したため、結果的に測定精度の向上にもつながっています。PCからの制御機能もアップしたこと、カメラの高解像度を活用して、今後は測定作業をさらに効率的且つ効果的に実施していきたいと考えています。
また、今回、非常に細かな対応をしてくれたことに感謝しています。御社はソフトウェア開発だけには留まらず、ものづくりの改善につながる様々な支援をされているとお聞きした為、弊社の他部門への課題解決に向けて、また連携をお願いしたいと考えています。
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