ー事例紹介ー
ー事例紹介ー
1. お客様の課題
2. 課題解決の成果
3. 導入サービス
お客様:電子デバイス製造業 ※画像はイメージです
事例インタビュー部門:事業部品質企画部門
現場の一人ひとりが主体的に考え、論理的に課題を解決できる組織づくりを目指して
世の中の多くの企業では、データ活用や品質管理に関する研修は、知識や技術の習得を目的とした座学や、マニュアルに沿った教育が一般的です。こうした研修では、データ利活用に必要な統計的手法やデータ分析の基礎を学ぶことができます。
知識の習得に加えて、現場の一人ひとりが自ら考え、課題に向き合い、論理的に解決策を導き出せるような「考える力」を組織全体で高めていきたいと考えていました。この目的を達成するために、社内研修で、製造現場の実データを活用した課題解決のための教育や実践活動を行ってきました。
こうした弊社の思いや今までの取り組みに対し、御社のデータ解析教育サービスは親和性が高いと感じました。具体的には、御社のサービスは、従来の「教育(Education)」ではなく「訓練(Training)」に重きを置き、受講生の「思考法」を鍛えることに注力しているところです。製造現場の課題解決を、受講生が自ら考え、仮説を立て、実践を通じて論理的な説明力や課題解決力を身につけられるよう、御社の講師が伴走支援するという研修体系は、弊社の目指す研修のコンセプトと一致していました。
従来より、御社に製造データを活用した工場の課題解決の支援をお願いしていたこともあり、弊社要望に寄り添いながらかつ御社ノウハウを組み込んだデータ解析など多くの価値創造をいただいている実績も十分認識しておりました。
上記のような背景もあり、目指す組織に成長すべく研修についても「きっとやってくれるだろう」という期待を持ち、安心して研修をお任せできるという信頼感もありました。
個別ニーズに応じたカスタマイズと実務直結のトレーニングで、成果につながる実践的な支援
御社には「eラーニング」「座学研修」による知識とその使い方のレクチャーと、学んだことを課題解決の実践で活かす「実践研修」の三本柱で教育サービスをお願いしています。製造工場毎に扱うデータも異なれば受講生のレベルも異なる中で、個々の受講生の最適なスキルアップをどう支援するかが課題でした。御社は、研修開始前に弊社の要望や現場の実情、受講生のレベル感などを丁寧にヒアリングしていただき、それを反映した設計書を作成してくださいました。加えて、設計書をベースに再度要望をヒアリングしていただき、研修内容を丁寧にカスタマイズしてくださいました。研修の事前準備を通して、さらに安心してお任せできると感じました。
アンケート結果にも研修の効果が表れていると感じています。内容の難易度は高く、統計学の知識がある受講生でも「難しい」と感じるほどです。これは、データを活用した課題解決の実践がいかに高度であるかを物語っています。それにもかかわらず、理解度と業務への活用度は非常に高いという結果が出ています。統計学の知識がある受講生も、これまで統計学に触れる機会がなかった受講生も、ともに高い理解度と活用度を示しており、これは、御社の実践的な研修が、幅広い層の受講生に実践で活かせる力を身につけさせている証だと考えます。
御社のデータ解析教育サービスに感じている価値は、主に以下の3点です。
①製造工場でのデータ利活用のノウハウも教えてくれる
②受講生がトレーニングを受けつつも課題解決ができ、達成感を得ることができる
③製造工場のモノづくりやプロセスを熟知しており、事象をイメージしながら共有・議論ができる
①単なる知識の伝達ではなく、実際の製造現場で活用できるノウハウをしっかりと教えていただける点を高く評価しています。理論に偏ることなく、現場で直面する課題や状況に即した実践的な学びが得られていると感じています。
②実際の課題解決を一緒に進めてくれる、伴走型の支援が大きな魅力です。受講生からは、統計的な専門的な質問にも、初歩的な疑問にも柔軟に対応してもらえる点や、実験計画の立案などの具体的な相談にも応じてもらえる点が好評です。報告会での発表を通じて、受講生がストーリー性のある論理的な説明ができるようになっていることから、実践的な効果を実感しています。経営面でも目に見える成果が現れ始めています。
③御社のデータサイエンティストの強みは、モノづくりの現場を深く理解し、データサイエンスの知見と結びつけることができる点です。製造現場やメカニズムについて議論する際、会話の内容から、具体的な事象(化学反応や設備の動きなど)をイメージしながら議論を進められるのは、非常にユニークです。漠然とした課題から具体的な解決策に至るまで、イメージを共有しながら建設的な議論ができることに、大きな信頼を寄せています。
データ活用の文化を組織全体に根付かせ、実践的な協業で次の成長ステージを目指す
研修を通して、受講生の成長は実感しているものの、学んだ知識/技術/ノウハウが一部の人にとどまり、なかなか組織全体に定着しにくいということを課題に感じています。例えば、データを取得し、分析し、得られた結果に対して「なぜこの条件が最適なのか」といった論理的な説明や、課題解決のストーリーを描く力は、まだ十分に浸透しているとは言えません。こうした文化を根付かせるための明確な答えは、私たち自身も模索しているところです。
今後は、御社の教育サービスを単なる研修にとどめず、実際のプロジェクトと連携した協業へと発展させ、現場に根ざしたデータ活用の文化を定着させていきたいと考えています。組織全体の競争力をさらに高めるために、御社は弊社にとって必要不可欠なパートナーです。対話を重ね、より実践的な協力体制を構築し、共に歩み、さらなる成長を目指していきたいと考えています。
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